シャーマンキングの最終回は夢オチ?漫画とアニメの結末について解説!
大人気漫画の『シャーマンキング』ですが、原作の最終回が夢オチだったことから当時否定的な意見が多く注目を集めました。
実際どんな最終回だったか、覚えていない方も多いのではないでしょうか。
その後完全版やアニメも放送されましたが、どれも結末が違うのです。
今回はシャーマンキングの最終回がどんな夢オチだったのか、また漫画とアニメの結末の違いについても解説していきます。
シャーマンキングの最終回は夢オチ?それぞれの結末は?
『シャーマンキング』の原作の最終回が、酷いと言われるのには理由がありました。
それは誰も予想できなかった、まさかの夢オチだったからです…。
原作の最終回
『シャーマンキング』(C)武井宏之/講談社
『シャーマンファイト』は500年に1度開かれる大会で、主人公麻倉葉は『シャーマンキング』となるべく戦ってきました。
その『シャーマンファイト』も終盤戦を迎え、チーム戦から個人戦へと変わっていきます。
その中で圧倒的な力を持つのが葉の双子の兄であり最大の敵である、麻倉ハオでした。
ハオがあまりにも強かったため、葉たちはシャーマンファイト』を辞退して、ハオを優勝させて『シャーマンキング』になってもらう作戦にプラン変更します。
ハオが『シャーマンキング』になるための儀式の最中に、眠りについている間にハオを仲間達と共に倒すというものです。
ところが、眠っているハオの元に辿り着くには、『シャーマンキング』を守る10人の選ばれたパッチ族達『十祭司』を全て倒さなければなりません。
葉は仲間達と共に『十祭司』と戦いますが、途中で『巫力』(霊力の絶対値)を回復させる必要が出てきたので、カリムのプラントに泊まることにします。
『シャーマンキング』(C)武井宏之/講談社
その夜、地上にて葉たちの帰りを待つアンナはまん太に
アンナ『普通なら戦士たちは囚われの姫を助けるために、魔王をやっつけに行くんでしょうけど、葉たちはその魔王を助けようとしている。』
アンナ『でもそれもそのはず、この話のお姫様は執念という魔王に囚われたハオなんだから。』
そう考えると笑えるといい、吹き出すまん太。
アンナ『あいつは100年たってもバカでしつこくて、どうしようもなくちっちゃい可愛い眠り姫なのよ。』
『次なる敵は不景気!』と叫びます。
その頃、宿に戻った葉と仲間たちは、作戦会議を開き、互いに談笑して、『明日勝つために』と眠りにつきます。
その後、まん太が不思議な夢を見ます。
深い海の中、ハオがおやすみと呟く。
葉たちのもとに集まる仲間たち。
そして最後にプリンセスの格好をしたハオ…。
『シャーマンキング』(C)武井宏之/講談社
これが原作の最終回の内容です。
もう意味が分からないですよね…(笑)
戦いの途中の中途半端な状況で、さらにハオが何故か夢でプリンセスになってるのです。
作者の不本意さが、最後のページに書かれた『みかん』の絵で表現されています。
完全版(kc完結版)の最終回
不本意な終わり方をした最終回の続きは、完全版で描かれることとなりました。
葉たちは、やっとの思いで『十祭司』をすべて倒して、ハオの元に辿り着くことができました。
しかし、一足早くハオは『シャーマンキング』として目覚めていたのです。
葉と仲間達はハオと戦うしかなくなってしまいます。
『五大精霊』を駆使してハオに立ち向かいますが、『グレートスピリッツ』という全知全能の霊を、持ち霊として得たハオは圧倒的に強力な攻撃力でした。
葉と仲間たちはなす術を失います。
ところが、そこへ、何とハオの母親の魂が現れたのです。
しかも、母親はハオに強烈なビンタを浴びせます。
『王となるのならまず人を愛さなくてはね』という母親。
『シャーマンキング』(C)武井宏之/講談社
その言葉に説得されたハオは、500年後にまた転生する事を選び、もう少し人類を見守ると約束します。
それから、7年後。
葉や仲間達のその後を交えながら、みんなで楽しく集います。
それをそっと見ていたハオとマタムネが微笑む・・そこで完全版『シャーマンキング』の物語は幕引きとなります。
ハッピーエンドと呼べる終わり方だったので、みんながすっきり出来た幕の降し方ではないでしょうか。
アニメの最終回
『シャーマンキング』(C)武井宏之/講談社
アニメ版は、途中で原作に追いついてしまい、アニメオリジナルの展開になってしまったため、漫画と全く違う終わり方になってしまいました。
その最終回というのは、こんな幕引きでした。
ハオはメイデンのシャマシュを吸収した為、『シャーマンファイト』に参加しなくても、『グレートスピリッツ』との一体化が出来るようになります。
一体化に十分な力を付けたハオは、朝倉葉の存在は不要となってしまい、自らの手で殺そうとするのです。
しかし、葉は仲間達から力を集めて、阿弥陀丸と一体化すると巨大化し、何と、ハオを真っ二つに割いて倒してしまうのです。
原作漫画では『ハオ=悪』では無く、葉はハオの心を救おうとしています。
しかし、アニメ版では『ハオ=悪』の扱いになり、ハオを完全に倒してしまうことになりました。
この最終回については、当時のファンの間で賛否両論飛び交う大激論となったようです。
原作より、一足早く迎えたアニメ版の最終回でしたが、勧善懲悪的な幕引きという感じですね。
旧アニメの最終回を見たい方はこちら↓
⇒シャーマンキングのハオの最後は?アニメと漫画の衝撃の結末とは
新作アニメの最終回
『シャーマンキング』(C)武井宏之/講談社
新作アニメは絶賛放送中です。
ハオの最後かどうなるかはまだ予測の域を出ないのですが、今回の新作アニメは『完全版』をベースとしているので、完全版と同じ最後になると思われます。
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打ち切りになった理由は?
『シャーマンキング』の漫画ですが、連載は打ち切りとなりました。
最初の方は人気があったのですが、終盤は人気投票の結果が低迷して、あえなく打ち切りとなりました。
そのため原作があのような最終回を迎えることになったのですが、実はこれには理由があり、武井先生曰く、『中途半端に完結させたくなかったのですが、とりあえずの結末は必要だったため、現状だけははっきりさせておこう』ということから、このような最終回になったのです。
また、『シャーマンキング フラワーズ』ですが、これは連載していた『ジャンプ改』が休刊になったとので、事実上の打ち切りとなっています。
シャーマンキングの最終回は夢オチ?漫画とアニメの結末についてのまとめ
シャーマンキングの最終回は夢オチ?漫画とアニメの結末について書きましたが、いかがでしたでしょうか。
全部で最終回が3パターンあることになってしまった『シャーマンキング』ですが、様々な事情がこの3パターンの最終回を生んだのですね。
- 原作:ハオがシャーマンキングになる前で夢オチ
- 完全版:ハオはシャーマンキングになったが、母親に説得され一定期間見守る
- アニメ:ハオが一刀両断される
まさかの『夢オチ』には驚きましたが、作者の気持ちが『みかん』の絵に全て込められているような気がします。
でも、その後『完全版』として終わりを迎えることが出来て、みんながスッキリ出来たのではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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